アイリスオーヤマのふとん乾燥機「カラリエ」のハイパワータイプについて、次のような質問をよく見かけます。
- ハイパワータイプってスタンダードタイプと何が違うの?
- ハイパワータイプで衣類の乾燥もできる?
これらの質問に対する回答は次のとおりです。
- ハイパワータイプはスタンダードタイプにはないターボモードを備えていて、より短い時間で布団を乾燥したり温めたりすることができます。
- また、カラリエはふとん乾燥機は、専用の衣類乾燥袋を使用することでハイパワータイプに限らず、すべての乾燥機で衣類を乾燥することができます。
記事ではさらに詳しく解説していますので、興味のある方は参考にしてみてください。
カラリエのハイパワータイプの違い
カラリエには、ノズルが2本のツインノズルタイプとノズルが1本のシングルノズルタイプがありますが、このどちらにもハイパワータイプがあります。
最大の違いはターボモード
ハイパワータイプとスタンダードタイプの一番の違いは、ハイパワータイプの方には温かい空気を大量に送り出すことができるターボモードが搭載されていることです。
このため、スタンダードタイプよりも短い時間で布団を乾燥させたり温めたりすることができます。
項目 | ハイパワータイプ | スタンダードタイプ |
---|---|---|
ターボモード | 搭載 | 非搭載 |
乾燥/温め時間 | 短縮 | 長い |
下の表は、各自動モード(あたため、冬、など)におけるターボモードを使用したときの乾燥や温めにかかる時間を示したものです。
モード | 通常モード | ターボモード | |
---|---|---|---|
あたためモード | 通常高温風 | 20分 | 5分 |
冬モード | 通常高温風 | 60分 | 30分 |
夏モード | 高温風 | 60分 | 30分 |
送風 | 20分 | 20分 | |
ダニモード | 通常高温風 | 100分 | 80分 |
温風を使用した乾燥または温めにかかる時間は通常の 1/4 〜 1/2 になっていることが分かります。
ツインノズルタイプの最上機種 KFK-402-Wのターボモードでは、わずか3分という時間で布団を温めてくれます。
ハイパワータイプのスタンダードタイプとの最大の違いは、布団を温めるのにかかる時間が圧倒的に短いこと、これに尽きると言ってよいでしょう。
消費電力はデメリット?
素早く布団を温めることができるハイパワータイプのふとん乾燥機ですが、そのデメリットになりそうなのが消費電力です。
消費電力が多ければ電気代もより多くかかることになりますので、実際に1回あたりどのくらいの電気代がかかるのか見てみましょう。
上記は、ツインノズルをターボモードで5分使用したときと、ターボモードを使用しないで20分使用したときの電気代が約2円であることを示しています。
これは、先ほど上げた表の「あたためモード」を使用した場合の例と考えられます。
ターボモードを使用しても、使用しなくても(通常モードで使用)、「あたためモード」で温めが完了するのにかかる電気代は同じ。
つまり、「あたためモード」に関しては、ターボモードを使用することによるうデメリットはないということになります。
では、ほかのモード(「冬モード」など)ではどうなのか?
こちらについては、公開されているデータがないため何とも言えない、ということになります。ちょっとモヤッとしますが…。
ハイパワータイプの口コミ
実際に、アイリスオーヤマのハイパワータイプのふとん乾燥機を使用している人たちの評判や口コミを調べてみました。
ここでは、おもにターボモードやハイパワータイプであることについての口コミを取り上げます。
悪い口コミ
販売店の対応や配送時の商品梱包に関しての口コミを除くと、悪い口コミ(評価の低い口コミ)は「動作音の大きさ」に関するものでした。
- ちょっと音が大きいかなと感じるが寝ている子供が起きるほどではない
- 音はそこそこ大きいので時間帯を選んで使用している
- 掃除機並みの音がする
ただし、上のような口コミをしていても、商品の評価は5段階評価で4以上を付けている人が多く、決定的に「悪い点」とはみなさんとらえていないようです。
中には、「思ったより静か」「ぜんぜん気にならない」という人もいて、人によって音の大きさの感じ方はさまざまだな、と思いました。
良い口コミ
全般に、すぐに布団が温まること、足元まで温まることを高く評価している人が目立ちました。
- 5分で布団があたたまるところがとても気に入っています
- 温まるのが早くてターボには感謝しかない
- 足元もぽっかぽかで寝付きがよくなりました
- すぐに温まり足元までぽかぽかになります
- 足先が冷え性でなかなか寝付けなかった私がすぐに眠れるようになりました
ふとん乾燥機ではありますが、購入者の多くの方がターボモードによる強力な温め機能を高く評価していました。
(楽天のFK-HW2-Wの口コミページに飛びます)
おすすめのハイパワータイプ
どのハイパワータイプのふとん乾燥機をかったらよいか迷っているかた方のために、ツインノズルタイプとシングルノズルタイプのそれぞれについて、おすすめのモデルをご紹介します。
ツインノズルタイプ
現在、ツインノズルのハイパワータイプは、KFK-402-W と FK-WH2 -Wが販売されていますが、じつは性能的にはほぼ同じです。
見た目も下の画像のように区別がつかないですし、大きさや重さ、付属品にいたるまで同じなんです。
2つのモデルの違いは、ターボモードでの「あたためモード」での温め時間と、ノズル先端のフラップの形状です。
違い | KFK-402-W | FK-WH2-W |
---|---|---|
ターボモードでの温め時間 | 3分 | 3分半 |
ノズル先端のフラップの形状 | ||
3分後の布団の状態 |
KFK-402-W はノズル先端のフラップの形状を変えることで、より早くより広範囲にふとんを温めることが可能になっています。
この差を大きいと感じる方や、とにかく「早く布団を温め、すぐに心地よく眠りにつきたい!」という方には KFK-402-W の方がおすすめです。
FK-WH2-W の商品紹介ページには「保温モード、あたため予約がなくなりました」と書かれているのですが、ダウンロード可能な取扱説明書にはどちらもの機能も使い方が記載されています。
商品紹介ページと取扱説明書のどちらが正しいのか不明ですが、商品紹介ページが正しいとすると、これらの機能の有無も2つのモデルの違いとなります。
保温モードやあたため予約に魅力を感じる方は KFK-402-W を選んだ方が良いかもしれません。
シングルノズルタイプ
シングルノズルタイプでハイパワーモデルのふとん乾燥機は、現在 KFK-302-W と FK-H1-W が販売されています。
実は、こちらも2つのふとん乾燥機の性能には大きな違いがありません。でも、どちらか一方をおすすめに選ぶとしたら、それは FK-H1-W です。
KFK-302-W と FK-H1-W の違いのみを表にしてみました。
違い | KFK-302-W | FK-H1-W |
---|---|---|
サイズ(幅x奥行x高さ) | 約16.8 x 16 x 38(cm) | 約16.8 x 15 x 38(cm) |
重さ | 約1.9Kg | 約1.8Kg |
電源コードの長さ | 約1.9m | 約1.8m |
定格消費電力 | (最大)1035W | (高温風時)900W |
ホースの長さ | 1110mm | 750mm |
KFK-302-W の方がほんの少し大きく重いほか、消費電力が1割ほど増え、ホースが35cmほど長くなっています。
性能に関してはWEBページを見るかぎり大きな違いが見られませんし、多くの場合 FK-H1-W の方が安く売られていることは大きな魅力です。
注意点としては、KFK-302-W は 2023年10月20日に発売された比較的新しい製品であるのに対し、 FK-H1-W は 2020年4月7日に発売された製品である、ということです。
2つのふとん乾燥機の発売日には約3年半の違いがあり、このあたりが気になる方は KFK-302-W を選んだ方が良いでしょう。
ハイパワーモデルで衣類乾燥は可能。ただし…
アイリスオーヤマのふとん乾燥機 カラリエは、ハイパワーモデルだけでなく全モデルで衣類乾燥が可能。シングルノズルタイプでも、ツインノズルタイプでも使用可能なんですよ。
ただし、別売の衣類乾燥袋が必要です。
ピンチハンガーに取付可能な筒状の大きな袋という感じです。この袋の最下部にカラリエふとん乾燥機を接続するだけで衣類の乾燥ができます。
外に洗濯物を干すことができない梅雨の時期や花粉が飛ぶ季節の衣類乾燥におすすめです。
ふとん乾燥機の高温風により、ニオイや雑菌の繁殖を抑えることができるのも嬉しいところです。
ピンチハンガーは専用品がアイリスオーヤマで販売されていますが、今使用しているピンチハンガーを使用することもできます。
どのくらいの時間で衣類が乾燥できるかは使用するふとん乾燥機や衣類の状態によって異なりますが、FK-WH1のターボモードの温風を使用したときの目安は次のようになっています。
衣類 | 時間(分) |
---|---|
1人分の衣類 | 120 |
Yシャツ | 30 |
給食着 | 10 |
1人分の衣料が約2時間なので、複数人数分をカラリエと衣類乾燥袋のみで乾かそうとすると時間もかかりますし、電気代もかかります。
急ぎで乾かしたいものやどうしても乾かしたいものを選んでふとん乾燥機で乾かす、という使い方をおすすめします。
まとめ
本記事では、アイリスオーヤマのふとん乾燥機カラリエのハイパワータイプの違いやカラリエで行う衣類乾燥について解説しました。
記事内容をまとめます。
- ハイパワータイプの一番の違いは高速に乾燥や温めのできるターボモードがあること
- ハイパワータイプのカラリエで、
- ツインノズルタイプ 2モデルに性能の違いはあまりないが、少しでも早くふとんを温めたい人には KFK-402-W がおすすめ
- シングルノズルタイプ 2モデルにも性能違いはあまりないが、価格が安いのは FK-H1-W、最新モデルがほしければ KFK-302-W
- 専用の衣類乾燥袋を使用すれば、すべてのカラリエふとん乾燥機で衣類乾燥が可能
本記事が少しでもふとん乾燥機選びの参考になれば幸いです。