「加湿器の水に香水を数滴…」そんなアイデアが浮かんだことはありませんか?
SNSでも時々見かけるこのライフハック。一見、素敵なアイデアに思えますが、実は加湿器にとって深刻なダメージとなりかねない危険な行為なのです。
本記事では、なぜ香水を加湿器に混ぜてはいけないのか、その科学的な理由を詳しく解説します。さらに、加湿器で安全に香りを楽しむための正しい方法もご紹介。
快適な香り空間を作りながら、大切な加湿器を長く使い続けるためのポイントをお伝えしていきます。
- 加湿器に香水を混ぜてはいけない理由
- 加湿器の故障や健康リスクについて
- 香水とアロマオイルの違いについての説明
- アロマ非対応の加湿器で香りを楽しむ方法
加湿器に香水を混ぜてはいけない理由
加湿器の水に香水を入れてはいけない理由は次の二つです。
- 加湿器が壊れる可能性がある
- 私たちのカラダに影響がある
もう少し詳しくお話しますね。
加湿器が故障するかも
香水を加湿器に入れると、その成分が加湿器内部の部品に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるんです。
香水にはアルコールや油分が含まれていますが、例えば、
- ハイブリッド式/気化式の加湿器では、アルコールがフィルターを劣化させてしまう
- スチーム式の加湿器では、油分が蒸発皿にダメージを与えてしまう
なんて起こってしまいます。
たとえ、すぐに故障しないとしても加湿器の性能を低下させてしまう可能性が高いです。香水を混ぜること続けていれば、加湿器の寿命が短くなり、最終的には壊れてしまうことが予想されます。
人体への影響
香水を加湿器に混ぜて使用すると、香りとともにその成分も空気中に広がります。
香水には多くの化学成分が含まれているため、それらを吸い込むことでアレルギー反応や呼吸器系のトラブルを引き起こす可能性があるんです。特に小さな子供やペットがいる家庭では、このリスクは非常に高いと言えるでしょう。
また、香水の強い香りが長時間持続することで頭痛や吐き気の原因にもなるかもしれません。
香水の成分には刺激が強いものも含まれている場合もあり、敏感な人にとっては肌のかぶれや喉の不快感を引き起こすこともあります。
こうした健康リスクを考慮すると、香水を加湿器に使用するのは避けた方が無難と言えます。
香水とアロマオイルとの違い
では、どうしてアロマオイルはOKなのか、と思う人もいますよね。そんな人のために、香水とアロマオイルとで何が違うのかをお話しましょう。
香水とアロマオイルは、一見同じように思えるかもしれませんが、実際には大きな違いがあります。
香水
香水については、すでに、アルコールや油分が多く含まれており、それらが加湿器内部の部品に悪影響を与える可能性があることをお伝えしました。
この影響は、加湿器がアロマ対応であっても、アロマ非対応であっても同じです。
アロマオイル
アロマオイル(特に精油)は、植物から抽出された天然の成分が主な原料です。エッセンシャルオイルとも呼ばれる精油は、化学的な添加物を含まず、自然な香りを楽しむことができます。
ここで大切なのは、アロマオイルが使用できるのはアロマ対応の加湿器だけということです。
アロマ非対応の加湿器にアロマオイルを使用すると、香水を混ぜたときと同じように、加湿器の寿命を縮めたり故障につながる可能性が大です。
アロマ対応の加湿器でアロマオイを使用する場合でも、必ず「加湿器専用」のアロマオイルを選ぶことが大切です。一般のアロマオイルでは、濃度が高すぎたり成分が不適切であると、加湿器にダメージを与える可能性があります。
アロマ非対応の加湿器で香りを楽しむには
アロマ非対応の加湿器でも香りを楽しむ方法はいくつかあります。以下に安全で効果的な方法を紹介しますね。
水溶性アロマオイルの利用
アロマ非対応の加湿器を使用する場合、水溶性のアロマオイルを使うことで香りを楽しむことができます。
水溶性アロマオイルは、水に溶けやすく加湿器内で詰まるリスクが低いため、一般的なアロマオイルよりも加湿器に優しい選択肢です。
使用する際は水溶性アロマオイルの説明書をよく読み、適切な量を使用するようにしましょう。豊かな香りを楽しみたいからといって、たくさん量を入れないようにしましょう。
もう一つ、使用前に加湿器の取扱説明書を確認し、水溶性オイルの使用が可能かどうかを必ず確認してくださいね。
フレグランスウォーターの利用
フレグランスウォーターは、香水よりも低濃度であり、アルコールの含有量も少ないため、アロマ非対応の加湿器でも比較的安全に使用できます。
フレグランスウォーターは水のように軽く、加湿器のフィルターや内部部品に負担をかけにくいという特徴があります。
使用する際は、必ず適量を守り、過剰に入れないようにすることも忘れずに。
フレグランスウォーターは、さまざまな香りのものを購入することができますので、日替わりで香りを変えるなど、手軽に香りを楽しむことができます。
まとめ
本記事では、加湿器に香水を混ぜて使用することは、加湿器へのダメージや健康リスクを考えるとおすすめできない、ということをお伝えしました。
その代わりに、アロマ対応の加湿器で専用のアロマオイルを使用すること、アロマ非対応の加湿器でも水溶性アロマオイル、フレグランスウォーターを使用することで、安全に香りを楽しむことができることも紹介しました。
正しい使い方で香りを楽しみ、心地よいリラックス空間を作りましょう!
\ アロマ対応だよ! /