加湿器のカビ掃除にカビキラーとオキシクリーンのどちらを使おうか迷っている方には、カビの発生状況や除去したいカビの場所によって使い分けることをおすすめします。
簡単に言えば、しつこい（ひどい）カビ汚れにはカビキラー、漬け置き可能なパーツまたはカルキの除去も一緒にしたいのであればオキシクリーンがおすすめです。
カビキラーとオキシクリーンを混ぜたら最強のカビ取り剤ができるかもと考えがちですが、決して混ぜてはいけません。有毒な塩素ガスが発生し大きな健康被害を受けるかもしれないからです。
記事中ではさらに詳しく解説していますので、興味のある方はお読みいただき参考にしていただければと思います。
カビキラーとオキシクリーン：使い分けのおすすめ
カビキラーとオキシクリーンは、どちらも加湿器のカビ掃除によく使用される漂白剤ですが、それぞれ特徴が異なります。
いずれもアルカリ性の漂白剤ですが種類や主成分が異なっており、カビ除去に対して得意とするところも違っています。
| カビキラー | オキシクリーン |
|---|---|
| 塩素系漂白剤 | 酸素系漂白剤 |
| 次亜塩素酸ナトリウム | 過炭酸ナトリウム |
| アルカリ性 | 弱アルカリ性 |
カビキラーとオキシクリーン、どちらがいいかを一概に選ぶのではなく、それぞれの強みを知って、カビの状況や掃除したい場所に合わせて、最適な漂白剤を使い分けることをおすすめします。
ひどいカビにはカビキラー
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カビキラーはその名前のとおりカビ専用の洗浄剤であるためカビ取り効果は抜群です。
主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、黒カビの細胞や色素を分解する作用に優れており、効果的にカビを除去できます。
長期間、掃除をせずに使用していた加湿器に発生した大量のしつこい黒カビを除去するような場合にもっとも適している言えます。
カビキラーにはスプレータイプとジェルタイプがありますが、スプレータイプは漬け置きできない部分全般に、ジェルタイプは液ダレしてしまう部分や細かな部分のカビ取りに使用できます。
一方で、手を入れにくく溶液を吹き付ける（塗る）ことが難しい部分はカビキラーの苦手なところと言えます。
掃除後はしっかり水洗いや水拭きを行いカビキラーを加湿器に残さないようにしてください。
成分が薄まっているとは言えカビキラーが残っていると、加湿器で空気中に撒き散らされることになり、健康への影響が心配されます。
カビと一緒にカルキ落としもできるオキシクリーン
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オキシクリーンはカビ掃除にも優れた効果を発揮しますが、酸素系漂白剤であるためカルキの除去にも効果があります。
漬け置き（オキシ漬け）によるカビ取りとなるため、加湿器から取り外せて水洗いができる部分（パーツ）のカビが対象となります。
漬け置きの時間はカビの程度にもよりますが長くなる傾向があり、時間的に余裕があるときに使用することをおすすめします。
カビキラーとオキシクリーンを一緒に使用してはダメ！
カビキラーとオキシクリーン、どちらも一長一短があり、加湿器やカビの状況によって使い分けると良い、と言うことをお話しました。
でも、両方の良いとこ取りをするつもりでカビキラーとオキシクリーンを一緒に使用する、なんてことは絶対にしないでください。
カビキラーは塩素系の漂白剤です。容器にも「まぜるな危険！」という表記があるように、酸素系のオキシクリーンと混ぜると有毒なガス（塩素ガス）が発生します。
目や喉の痛み、胸の圧迫感や呼吸困難、めまいや頭痛、吐き気などの症状が出ることがあります。
このような症状が感じたときは、すぐにその場所を離れてください。症状の程度によっては医療機関を受診してください。
混ぜなくても、カビキラーを使ったあとによく水洗いしないでオキシクリーンを使うと塩素ガスが発生する可能性があります。これは使う順番が逆でも同じです。
どうしてもカビキラーとオキシクリーンの両方を使う必要があるときは、先に使った漂白剤が残っていないよう十分に洗い流してからもう一方の漂白剤を使うようにしてください。
まとめ
本記事では、加湿器のカビ取り剤としてカビキラーとオキシクリーンのどちらが良いか、ということに対して、
それぞれ、得意なことと苦手なことがあり、カビの発生している状況や発生している場所によって使い分ける
ことをおすすめしました。
また、カビキラーとオキシクリーンを対比させる形で、それぞれの得意なこと、苦手なことの解説も行いました。
さらに、両方を混ぜて使ったらもっと効率よくカビが除去できるのではないかという考えに対して、
塩素系のカビキラーと酸素系のオキシクリーンを混ぜると人体に大きな健康被害をもたらす塩素ガスが発生するため、決して混ぜて使わないでください
というお願いもしました。
加湿器のカビ掃除に「カビキラー」と「オキシクリーン」のどちらを使用したらよいか迷っている方々に、本記事がお役に立つことを願っています。